
Festival Information
無農薬・有機栽培で行う
稲の栽培


生長の家総本山の敷地内には、神前にお供えするお米の神饌田(田圃)があります。神饌田では一年をかけ、無農薬・有機肥料、昔ながらの手作業で米作りを行っています。4月の田お起こしから始まり、5月下旬頃、苗の植えつけを行い、7月から8月頃には水田の中の草取り作業を行います。こうして太陽や水、様々な微生物、そして人の環の中で育った稲は9月下旬頃に収穫の時期を迎えます。11月の秋季大祭(例大祭)にその年の新穀米を神前にお供えして自然の恩恵に感謝を捧げています。現代の機械化が進む中、あえて手間をかけ、自然と触れ合いながら行う稲作作業は、自然との一体感を深める宗教行として練成会などでも実施されています。
稲作

春の田植え
5月になると、田んぼの準備が整い、いよいよ田植えの時期です。田起こしや代掻きを経て、まずはお田植祭を執り行います。早苗を手植えで1本1本、真心を込めて植えて行きます。作業後には水面に青々とした苗が一斉に美しく並びます。
稲作

田の草取り
夏の間、6月から8月にかけては、稲の成長を見守りながら、水の管理や除草作業を行います。
除草剤を使っていないため、田圃には草が鬱蒼と生えてきます。稲に似た稗もあり目視で確認しながら丁寧に取り除きます。草を取ることで稲に栄養が行き渡り、良好な生育につながります。
稲作

稲刈り
秋の訪れを告げる9月から10月にかけて、黄金色に輝く稲穂が実りの時を迎えます。収穫の喜びとともに、鎌を手に取り刈り取っていきます。
稲作

稲架掛け
刈り取った稲は木や竹で組んだ「稲架(はさ)」に掛け、太陽と風の力で自然乾燥させます。約2週間、天日と風でじっくり乾燥させることで、後熟が進み、うま味成分であるアミノ酸が増加し、お米の味が向上するとされています。
稲作

懸税
収穫した初穂を丁寧に束にして御神前に奉安したものを懸税(かけぢから)といいます。収穫の無事を奉告し感謝を献げます。
稲作

脱穀
脱穀には機械を使用し、リレー形式で運びながら作業を進めます。籾殻(もみがら)を取り除き、玄米の状態した後、精米します。取り除いた籾殻は畑の肥料として、藁は菜園の畝に敷くマルチとして再利用し、自然の恵みを無駄なく活用しています。
稲作

神前に奉安
収穫した新穀米を初めてお供えするのが11月に執り行われる「秋季大祭」です。「稲霊(いねち)」として御神前にお供えし、自然の恵みに感謝を捧げます。祭典後は全国の生長の家教化部にお送りしています。
境内地の自然の恵み


敷地内には、梅や蜜柑、栗などの多くの果実の樹木が植えられています。また菜園ではキュウリやトウモロコシ、サツマイモの栽培、その他、椎茸栽培も行っており、収穫物は食材として活用しています。
サツマイモの栽培

苗の植え付け
春にサツマイモの植え付けを行います。蔓は斜め45度くらいにして、葉を数枚出して他は土の中に入れます。斜めに植えることで、蔓の節からバランスよく根が出て、大きさや形の揃ったイモができやすくなります。
サツマイモの栽培

蔓返し
サツマイモの蔓返しとは、伸びた蔓の節間から出る根を切って、株元への養分を集中させる作業です。蔓を裏返しにして株元に寄せることで、芋の肥大を促します。
サツマイモの栽培

サツマイモのの収穫
植えつけから約4カ月経った頃、葉が黄色くなり始めたのを合図に芋掘りを行います。スコップや手で、イモから少し離れた場所に刺して、土を掘り起こすして、傷つけないようにやさしく引き抜きます。
梅干し作り

梅の収穫
5月下旬頃、境内地にある50本ほどの梅の木には、青々とした実が成り収穫期を迎えます。職員で総出で収穫作業を行い、収穫後は傷を防ぐため、ヘタを取って、水に一晩漬けてアクを抜きます。
梅干し作り

塩漬け
梅の重さに対して10〜20%の粗塩をまぶして1~2週間ほど漬け込み、重しをして水が上がるのを待ちます。
梅干し作り

赤紫蘇の準備
梅干しを漬ける際に使用する赤紫 蘇は、梅に色と風味を加える大切な役割を持っています。まず、収穫した赤紫蘇の葉を茎から丁寧に摘み取り、しっかりと水洗いします。その後、水気を切り、ボウルなどに入れて塩をまぶし、手でもむようにしてアクを出します。出てきた黒っぽい汁を捨て、さらに塩を加えてもう一度もみ、アクを取り除いた赤紫蘇を梅酢に加えます。
梅干し作り