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省資源・​低炭素の
生活法

ISO14001の取得

平成13年、生長の家は宗教団体として初めて国際規格「ISO14001」を国際本部事務所と総本山で取得しました。以来、国内全66カ所の拠点で認証取得を実現しています。ISO14001は、組織が環境マネジメントシステム(EMS)を構築し、環境パフォーマンスを向上させるための国際規格で、「環境方針」は組織の環境に対する方向性を示すものです。生長の家では以下の環境方針を掲げ、地球環境保全に取り組んでいます。​

地球社会の一員として

宗教法人「生長の家」布教・環境方針

基本認識

 生長の家は、1930年(昭和5年)の立教以来、「天地の万物に感謝せよ」との教えにもとづき、全人類に「人間・神の子」の真理を宣布し、万物を神の生命(いのち)、仏の生命(いのち)と拝む生き方をひろめてきた。⼈類はその間、世界大戦と冷戦を経験しながらも平和への希求を絶やすことなく、人口急増の中で経済発展をなしとげてきた。
 しかし、人類は幸福追求を急ぐあまり、他の生物種や自然環境を顧みない思想と生き方が災いして、資源やエネルギーの大量消費、温室効果ガスを含む有害物質の大量排出などにより、立教から90 余年をへた今、地球の自然環境は深刻な劣化状態に至っている。即ち、地球温暖化は不可逆的なレベルに近づき、その結果である気候変動は世界各地に災害を頻発させ、食糧の減産を引き起こし、難民や移民は増加を続け、政治的経済的な排外主義の台頭により、各国に政情不安が起こっている。これらは次世代以降にも及ぶ深刻な問題である。
 このような中で、吾々人類に必要なことは、自然と人間を“別物”と考えて搾取の対象とするのではなく、大自然の恩恵に感謝し、山も川も草も木も鉱物もエネルギーもすべて神の生命(いのち)、仏の生命(いのち)の現れであると拝み、それらと「共に生かさせていただく」という宗教心である。生長の家は、この宗教心にもとづく生活の実践こそ、地球規模の広がりをもつ現在の諸問題を解決する鍵であると考える。
 生長の家は、この宗教心を広く世界に伝えると共に、現代的な意味での宗教生活の実践として“自然と共に伸びる”生き方を開発し、あらゆる活動を通して温暖化の抑制と地球環境保全に貢献するだけでなく、気候変動や地震・津波などの自然災害の影響などで困窮する人類同胞の救援・支援を展開するものである。

自然エネルギーの活用

日光
謝恩祭

自然との共生を目指した取り組みの一環として、自然エネルギーの活用を積極的に進めています。その実現のため、太陽光発電をはじめとする再生可能エネルギーの導入や、森林資源を活かしたチップボイラーの設置など多角的な取り組みを行なっています。こうした取り組みは、地下資源である化石燃料の依存を減らし、CO₂の排出削減や環境負荷の軽減につながっており、持続可能な生活を実現するための重要なステップとなっています。

太陽光発電

田植え

太陽光パネル温故資料館前

温故資料館の前に設置されている太陽光発電装置と練成道場の屋根に設置されている装置とあわせて160Kwの発電が可能です。

太陽光発電

田植え

太陽光パネル練成道場屋根

この太陽光発電装置は、「微結晶薄膜タンデム型」と呼ばれる当時の新技術を採用しています。実際に設置されたパネルは、従来の結晶系パネルに比べて、きめが細かくて結晶ムラが少なく紫掛かった濃い色をしています。

緩速濾過装置

田植え

緩速濾過装置

以前は境内地の生活用水をすべてを地下水に頼っていましたが、地下水の減少を受け、現在は緩速濾過装置の導入し、境内地に流れる渓流の水を活用しています。濾過装置には1日60トン以上の水が流れ込み、大型行事で使用する水も十分賄うことができています。

緩速濾過装置

田植え

渓流

山の中を流れる清流。この辺りの土地は大岩が多く、岩の隙間をぬいようにして静かに水が流れています。

緩速濾過装置

田植え

ストレーナー

ストレーナーと呼ばれる取水口は龍宮住吉本宮裏手の森の高い位置にあり、ここから川の表流水を取り入れています。

緩速濾過装置

田植え

原水槽

原水槽に流れ込む山の水の量は1日で約60トンあります。自然流下で水を引けるため、ポンプを使う必要がありません。濾過までの工程でも電力使用を最小限に抑えています。

緩速濾過装置

田植え

濾過槽

濾過槽には砂利が敷き詰められ、ゆっくり時間をかけて濾過されます。その中に生息する微生物群により水が浄化されていきます。

緩速濾過装置

田植え

薬注装置

濾過された水は最後に装置を使用し塩素消毒しています。

緩速濾過装置

田植え

お風呂の水

こうして浄化された水はお風呂の水や飲料水などの生活用水として使用しています。

バイオマスチップボイラー

田植え

木質チップ

生長の家総本山では、お風呂の加熱に環境負荷の少ないチップボイラーを導入しています。チップボイラーとは、木片(木質チップ)を燃やしてお風呂などを沸かすための熱量を得るボイラーのことで、地元産の木質チップを使用することで、CO₂削減とウッドマイレージの低減に取り組んでいます。

バイオマスチップボイラー

田植え

チップボイラー

2010年に導入したチップボイラーは、地元長崎県の(株)三基が設計製造したものです。現在、練成会などの諸行事におけるお風呂の給湯として活用しています。

バイオマスチップボイラー

田植え

炉内

チップを縦型筒状の燃焼炉に横から送り、その過程で燃焼炉の熱で乾燥させた上で投入、空気を送り込んで完全燃焼させるというシンプルな構造を採用しています。木質チップは元来水分を多く含んでいるため、燃焼制御が難しいとされていますが、総本山では事前に天日乾燥させて含水量を下げた木質チップを利用するなど、不完全燃焼を起こしにくくしています。(写真は耐熱窓から見た炉内の様子。炉内の縦棒は空気を送る通風管)

炭素ゼロに向けての取り組み

ヒノキ
謝恩祭

敷地の広さは80万坪以上にもおよび、森林を適切に管理するため必要に応じて間伐を行っています。これにより、森林の二酸化炭素吸収量を高め、健全な森づくりに努めています。あわせて、電気自動車の導入や自転車通勤の推進にも取り組み、事業所としての炭素ゼロを実現しています。自然との調和を大切にしたこれらの取り組みは、環境への負荷を抑えた持続可能な運営へとつながっています。

森林の間伐

田植え

安全祈願祭

森林の間伐に先立ち、伐木安全祈願祭を行っています。祭典では伐採場所を祓い浄めた後、『大自然讃歌』を読誦して森の恩恵に改めて感謝し作業の安全を祈願しています。

森林の間伐

田植え

間伐作業

安全祈願祭を終えた後、間伐作業を行います。毎年過密になった木々を伐採することで、森林内に光が差し込み、健全な成長を促す環境が整えられます。

森林の間伐

田植え

木材の活用

間伐材(ヒノキ)は地元の森林組合で製材していただき、資材として活用しています。

低炭素の移動手段

田植え

電気自動車

環境負荷の少ない移動手段として、現在6台の電気自動車を導入し活用しています。

低炭素の移動手段

田植え

自転車通勤

職員の移動手段として自転車や徒歩通勤を推奨しています。環境負荷を減らし、さらには健康促進にもつながります。

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